一陽来復

2008/05/22(木) 巧言令色(こうげんれいしょく)

かつて、商人といえば揉み手をして、客に媚へつらうのが常道だった。
客の方も「お客様は神様」然としていた。
しかし、近年はそんな手練手管は通用しない。
商人と客は対等な売買契約という間柄が浸透してきたからである。
が、しかし、買ってもらう側にしてみれば、
やはり客には礼節をもって対応しなくてはいけない。
若者相手の商売なら、ため口での応対もあるかもしれないが、
ある程度の年齢を重ねてきた者には許されない。
商売の基本は客に対しての誠意である。
それをわきまえてさえいれば商人として全うできる。