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一陽来復

2008/08/15(金) 独断専行(どくだんせんこう)

今日8月15日は終戦記念日だ。
いうまでもなく、1945年(昭和20年)天皇の玉音放送により
この日が終戦記念日となった。
オリンピックが開催されている北京では、反日感情による騒動が
起こるのを警戒して厳戒態勢になるとの報道がされている。

1931年(昭和6年)9月18日に奉天(今の瀋陽)の郊外である
柳条湖というところで、関東軍が南満州鉄道の線路を爆破した。
いわゆる満州事変である。
この事件が発端となって、その後の15年に及ぶ日中戦争
になっていった。
この事件は、陸軍中央の命令によるものではなく、
関東軍の2人の参謀(板垣征四郎、石原莞爾)が独断で起こしたものだ。
その事件に呼応するように、朝鮮駐屯軍も満洲へ越境進軍し、
司令官林銑十郎は独断越境司令官と呼ばれるようになった。
しかし、これらの命令違反に対し、陸軍中央は彼らに処分をしなかった。
このことは、のちのち派遣軍が独自に行動できるという前例となっていき、
こののちの中国との全面戦争へと発展していった。

昨今の社会保険庁や国土交通省などの官僚の行動は
あのころの独断専行を許してしまった軍人たちと
変わっていないように思えるね。

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