一陽来復
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2008年6月のブログ

2008/06/06(金) 破鏡不照 (はきょうふしょう)

厚生労働省の人口動態統計で、
熟年離婚が増加していることがわかったという。
35年以上同居期間のある夫婦の離婚が、
2007年度では過去最高の5507組になった。
これは前年度より16パーセントも増加したと報告されている。
この原因は2007年4月から始まった、年金分割制度によると分析している。

何十年、共に暮らしてきても、
理解し合えない夫婦が多っかたということだろう。
熱烈な恋愛を経て結婚しても、結局はお金なんだろうね。

2008/06/04(水) 内憂外患 (ないゆうがいかん)

ローマで開かれている食料サミットで福田首相は、
価格高騰の著しい食糧に対する原因として、
アメリカが推進しているバイオ燃料化に懸念を表明し、
投機的な動きにも監視をしなければならないと発言した。
さらに、日本が保有する備蓄米30万トンの放出も表明した。

なにかと批判されてきた首相だが、今回の発言は的を得たものだと思う。
これは洞爺湖サミットでの日本の役割を意識したものだと思うが、
ぜひ、当事者であるアメリカにもこの勢いで迫ってほしい。

2008/06/03(火) 廃仏毀釈 (はいぶつきしゃく)

明治維新の際、新政府は新国家への帰属を強力なものとするため、
神道を国教に定めた。
そのため神仏混淆であった従来の宗教観は否定され、
各社寺から仏教的なものが廃棄させられた。
この地方では東濃の苗木藩の運動が激しかったとされる。

元来日本人の宗教観は、非常におおらかで、八百万の神々が、
そこらじゅうにいるとされ、現在でも地鎮祭を執り行う習慣がある。
かといって、仏教を排斥してきたわけでもなく、家庭には神棚と仏壇が共存する。
これはほかの一神教であるキリスト教やイスラム教にはない習慣なのである。
そればかりか、キリスト教の行事であるクリスマスでさえ、
神社系、仏教系の幼稚園などでも、イベントとして取り込んでしまっている。
さらに近頃では、ハロウィンまでもイベント化される時代になってきた。

こういったおおらかな宗教観。
僕は好きだな。